「最低基準」と「労働基準法」の整合性について 歴史を遡る③

厚生省児童局企画課長、松崎芳伸氏による『児童福祉施設最低基準』には、具体的な事務費(人件費含む)の計算例も載っています。 それ以前は補助がなかったなかで民間の篤志家が福祉実践をしていたのに対して、補助が出るというのは画期的なことだったのでしょう。 しかし、非常に低い金額であることは否定できないように思います。 保育所の計算例には、3か月更新と1か月更新のものがあります。 1か月更新を…

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保育所向けの土地貸与に税優遇(産経新聞)

保育所向けの土地貸与に税優遇 相続税や贈与税に非課税措置 政府検討 http://www.sankei.com/politics/news/160806/plt1608060011-n1.html 産経新聞の記事です。 いい取り組みのようにもみえますが、社会福祉法人の認可のために土地や建物を供出していた制度が骨抜きになっていく段階のひとつとも言えるでしょう。 多様な事業体の参入と…

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「最低基準」と「労働基準法」の整合性について 歴史を遡る②

昨日の続きです。アクセスが急に伸びていたのでびっくりしました。 やはり関心の高い話題なのだと実感しました。 『児童福祉施設最低基準』(厚生省児童局企画課長松崎芳伸著,昭和24年)には、「最低基準」本文に先立ち、「総論」と「各論(施設種別ごと)」の解説があり、「総論」では当時の時代状況の中で、どのような議論がなされたのかが説明されています。 ヒト、モノ、カネの不足する時代の中で「予算…

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